学生のサッカーをしている子供で多く診られる
股関節の痛みがあります。
大体をグロインペインと言われるものです。
都内の高校のサッカー部に
所属している16歳の男子。
サッカーの練習中に急に右股関節の「上前腸骨棘」という
場所に痛みが出てきました。
走っていてしばらくするとの痛みと
右足でボールを蹴った際の痛みの症状があります。
この上前腸骨棘には「縫工筋(ほうこうきん)」、
「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」
という二種類に筋肉が付着していて、
短距離のダッシュやジャンプ動作、
ボールを蹴る動きにも関与します。
この二種類の筋肉が何度も収縮と刺激が繰り返された事で
上前腸骨棘が引っ張られ、炎症が起きている状態です。
まず炎症による痛みを抑えたいので「アイシング」して
筋肉の引っ張りを緩めたいので「マッサージ」を行い、
最後に股関節と筋肉の柔軟性をつけるため「ストレッチ」と
「関節のマニピュレーション」を行います。
この施術を部活をしながら約1ヶ月、週2回の来院頻度で
行い、痛みがとれました。
学生のサッカーをしている子で今回の様な症状は珍しくありません。
また痛みをがまんして動けてしまう子が多いです。
しかし悪化すると筋肉に骨が引っ張られて「剥離骨折」を
起こす可能性があるので注意して下さいね。